こんにちは。今年は本当に台風の多い年です。地球温暖化がもたらす異常気象による被害は世界中に及び、日本の各地にも甚大な被害をもたらしています。もはや安心・安全に暮らせるところはなくなってきました。一人ひとりが防災意識を強く持って、地域がひとつになって助け合っていかなくてはならない状況です。
この時期私は冬のカタログの原稿に追われております。いつもながらお尻に火が着いておりますが、それでも秋の夜長にお気に入りの音楽を聴きながら、いろんな妄想をしながら没頭しているこの時間がたまらなく好きなのです(^^)
今日はカタログの冒頭に書かせてもらっている「ごあいさつ」を一足早くご紹介させていただきます。
ごあいさつ~ 新しい時代の幕明けに思う~(縦書きで)
「令和」の時代が幕を明けて半年が経ちました。相変わらず地球温暖化の影響で異常気象は続き、日本はもとより世界のあちこちで被害が及んでいます。弊社の仕入れにも深刻な影響を及ぼしています。
9月に国連本部で16歳の環境活動家が演説した内容は、世界中に大きな波紋を広げました。長年に渡って世界中で自国の繁栄のために経済や防衛力で競っている間に、だんだんと温暖化の問題が深刻化していったのは事実です。今の日本を見ても、何を優先順位にしてきたかがわかると思います。環境問題、教育問題、少子高齢化問題など、後回しにしてきた課題がまったなしの緊急事態になってきています。
弊社にも諸問題は山積しております。祖父や父の時代には経験しなかったようなことも、時代の波と共に避けては通れないこととしておきてきています。ただ先代達が経験してきた苦労は無駄にしてはならないし、商売への熱い思いは決して失ってはいけないと思っています。
私が会社に入って間もない頃、祖父に「魚伊」にはどんな意味があるのかと尋ねたことがあります。
祖父は、「魚伊」の“伊”はいろはの“伊”、いの一番の“伊”だと教えてくれました。つまり“魚”への思いは、どんな時も、誰よりも一番でありたい。と言う思いが込められているのだと感じました。
よく“顧客第一主義”とか“顧客満足度”と言われます。それはとりもなおさずお客様に品質の高い商品やサービスを提供する意味なのかもしれません。しかしこれからの時代は、もっと包括的に商品とサービスを捉えて、お客様と共にいかにして価値を創造できるかを考えていかなくてはいけないのではないかと思っています。つまり商品には最初から価値があると考えるのではなくて、お客様が商品を利用することでどんな価値(使用価値、経験価値)が生まれるのかを考えなくてはいけないのだと思います。商品の価値はお客様によって異なります。本当の意味でお客様に寄り添ったサービスや商品の提供が出来るように、私を含め社員一丸となって、この新しい時代もお客様と共に歩んで行けたらと思います。
末筆になりましたが、皆様の一年間のご愛顧に感謝申し上げますとともに、皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
令和元年十一月吉日
(株)魚伊山陽路
三代目社長 原田 浩太郎
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