こんにちは。10月もあと1週間足らずとなりました。昼間こそぽかぽか陽気ですが、朝晩とめっきり冷え込むようになり、もう季節は晩秋に入っている感じです。明日、明後日と地元で一番賑やかな秋祭りがあります。毎年お祭り用のオードブルやちらし寿司のご注文をいただいており、今日から準備で忙しくしております。
私は性格的に人が大勢いて、賑やかな行事・イベントが苦手です。だからお祭りも、花火大会も行きたくありません。一人の時間が好きで、特に今頃の秋の夜長は最高です。一人でBGMを聴きながら、仕事の事をあれこれと考えていると、あっという間に時間が流れていきます。
今日ネットニュースで、「地方スイーツの衰退」という記事が載っていました。今やコンビニのスイーツのクオリティの高さは半端ないです!スイーツブームはいつの時代にも品をかえて訪れてはいますが、結局一過性のものが殆どです。街の小さなスーツ店にしても、デパートや量販店のスイーツにしても苦戦を強いられているのが現状です。そして最近神戸にある老舗の”モンブラン”という有名な会社が自己破産の申請をしました。神戸にはモロゾフやユーハイムなど有名な洋菓子店がたくさんあります。そして生き残っている会社の多くは東京に進出しています。昔から神戸と言えば洋菓子のイメージが強かったのですが、いろいろな理由で老舗といえどもスイーツの業界も大変なようです。
大きな原因のひとつに、ライフスタイルの変化があると思います。和菓子・洋菓子のスイーツと言えば、家庭を訪問するする際の手土産として欠かせなかったし、お祝い事のイベントにも欠かせないアイテムでした。また賞味期限の長いものなどは、贈り物としても人気がありました。
しかし、ライフスタイルが多様化したために、このような習慣も次第に減っていったのかもしれません。今や大手コンビニのスイーツはどこも本当に力を入れているのがわかります。定期的に新商品が開発され、欲しいものが1個だけでも手軽に買えるのも、今時のライフスタイルにマッチしていると思います。そして今やスマホでいろんな情報を得て、あらゆるスイーツのジャンルから商品を選ぶことが出来ます。
弊社のような”贈り物”を生業としている会社も、他人ごととは思えない状況にあります。かつてのスイーツ業界と同様に、手土産として、贈り物として利用されるお客様が年々減ってきていることは否めません。
弊社も数年前からお客様を飽きさせないように、またお中元・お歳暮のような堅苦しい習慣にこだわらず、もっとラフでカジュアルな商品を提供できるように、いろいろと商品開発を進めてまいりました。
「天然穴子の押し寿司」は人気商品になりましたし、今年の春から始めた「魚伊の推しメシ」シリーズも、レンジで温めるだけで簡単に食べれることがウケて、じわじわと人気が出ております。
日本の伝統的な”贈り物”の文化が衰退することは誠に寂しいことです。しかし全くなくなるわけでもないし、その時代のライフスタイルに合ったものづくりを心掛けなければ、これから先取り残されてしまうことだけは確かです。新しいことを手掛けることは大変ですが、過去の栄光とか実績にいつまでもとらわれて、大きなものを失ってはおしまいですからね。
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