こんにちは。ここ数日夏日が続き、つばめも慌てて巣作りをしているようです。
数年前、幸福度ランキングで話題になった「ブータン王国」って国があります。この国の国民は自国愛が強いのか、心が豊かなのか、国民のほとんどが自分は幸せだと感じています。しかし、この国はインフラ整備もままならず、ましてや国民の月平均所得も1万円前後しかありません。
医療や科学が進歩し、インフラも整備され、物質的にも恵まれている日本の国民が、どれほど幸せを感じているかは疑問が残ります。
「足るを知る」とは2000年以上も前に書かれた『老子』に書かれている言葉で、正確には「足るを知る者は富む」と言います。私も聞いたことがあり、だいたいの意味もわかっていたつもりでしたが、詳しく調べると結構奥の深い言葉でした。
日本人のように、平和で物質的にも恵まれている環境の中で生活していると、恵まれていることへの実感が薄れてしまい、それが当たり前のようにさえ思えてきます。それどころか、まだまだ欲望にはきりがなく、無い物ねだりをしてしまいます。自分と周りを比較して、もっとお金があったら好きなものが買えるのに!もっと自由な時間があったら趣味の時間や旅行に費やすのに!と思えてきます。
このように人間って、自分が手にしていることや置かれている環境に対して、満足するどころか嘆いてしまい、自分に無いものを欲しがる傾向があります。
周りにばかり目を向けて比較するのではなく、もっと自分の内面に目を向けることが大切なんだと思います。
ブータンの国民はみな欲深くならず、今の自国の情勢や自分の置かれている環境を直視出来ているんだと思います。そのうえで、分相応のところで満足することが出来ているのではないでしょうか!?だから、たとえ貧しくても精神的には豊かで、幸せを感じることが出来るのだと思います。
人の幸せとか、心の豊かさって物やお金では測れないと思います。どれだけお金や物に恵まれていたとしても、それで満足できることはありません。
それよりも自分の内面に目を向けて、これまで自分が手に入れてきたものや今までの自分自身を認めてあげて、褒めてあげることが大切なのではないでしょうか!
「これで良いのだ!」と思うと仕方なく満足しているみたいですが、「これが良いのだ!」と思うと何だか今の自分が誇らしげに思え、幸せを感じることが出来るのではないでしょうか!
自分にとっての「足るを知る」ことが、心安らかに生きていけるのではないかと思うし、人にも優しくできるのではないかと思うのでした。
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