こんばんは。昨日から3月に入りましたね。3月は1年で最も人の動きが激しい時です。
高校や大学を卒業したフレッシュマンが、夢と希望を抱いて4月から社会人としてスタートをします。私も29年前の今頃は、社会人としてうまくやっていけるのかどうか、不安でいっぱいでした。学生時代と違って甘えは許されず、社会人としての自覚と責任がはたして自分には備わっているのだろうかと心配でした。たった1年のサラリーマン生活でしたが、社会人としてのいろはを教えてもらったような気がします。
ところで今日の夕方頃、私が外で飼っている犬に餌をやっている時、3歳くらいの男の子とお母さんが一緒に家の前を歩いていきました。その時子供が何気にお母さんに「ここ通るとなんか臭いね!」と話していました。子供は正直です(;´∀`) 確かに、料理をした後の生ごみの匂いがしたかも知れませんが、大人はいちいちそんなことを言って通りはしません。思ったままを口にしてしまう、幼児ならではのことだと思い、私はその幼児が通り過ぎる際ににっこり笑っていました。それから1分も経たないうちに、その子が一人で引き返してきて、「臭いって言ってごめんなさい」とお詫びに来たではありませんか!きっとお母さんに言われて来たのだと思い、私も「わざわざありがとう」と言ってあげました。
お母さんも立派だと思いましたが、その子も素直にお母さんの言うことをきいて偉いなって思いました。まだまだ事の良し悪しがわからない年齢なのに、お母さんに言われて、自分の言ったことは間違っていたと思ったのでしょうね。わざわざ引き返して、素直にお詫びが言えたその子を見て本当に心が洗われたような気がしました。
初対面の人であろうと、常日頃からかかわりのある人であろうと、相手を気遣い、不快にさせたのではないかと思ったら、時間をおかずに素直に謝る。なかなか出来そうで出来ていないのではないでしょうか!?
どうも大人になると傲慢さが勝ってしまったり、素直になることへの抵抗が先立ってしまいます。今日は私を含め、大人たちへ一石を投じられたようでした。大人であり、社会人である我々が忘れかけているものを今一度教えてくれたような気がしました。
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