こんにちは。桜が散り始めたと思ったら、今度はツバメが巣作りに精を出しております。日中の気温はポカポカと穏やかであり、風も爽やかであり、一年で最も過ごし易い季節となりました。
私は毎朝近くの海岸を散歩しています。子供の頃から慣れ親しんだ場所ですが、やはり生まれ育ったところは良いものだなってつくづく感じています。
“日本の渚百選”にも選ばれている沙美海岸は、夏になると海水浴のお客さんで賑わいます。海水浴場としての歴史は古く、明治13年(1880年)に当時の黒崎村長であった吉田親之と医師の坂田待園が療養目的に仮小屋を建てたことが始まりと言われています。
この由緒ある海岸を毎朝歩いていると落ち着いた気持ちになれます。穏やかな波、心地良い潮風は私の頭の中にあるいろんな問題を「無」にしてくれます。どこにでもあるような海岸かもしれませんが、私にとっては自慢の海岸であり、ふるさとへの愛着を感じさせてくれる海岸です。
私の地元は少子高齢化が顕著であり、若者は都会へ出てしまって過疎化が進んで、いわゆる限界集落になっています。私も東京で5年ほど生活した経験がありますが、それはもう便利であり、刺激もあり魅力的だと思います。しかしこの歳になると、その便利さとか刺激などはどうでもよくなってきます。
コンビニやスーパーまで車で5分、10分かかるような所でも、海や山に囲まれた自然の中での生活は都会では味わえないような魅力があります。季節の移り変わりを五感で感じることが出来、草花や鳥や虫たちを身近に見ることが出来ることは心を豊かにしてくれます。
住めば都と申しますが、私のようなのんびりした性格の人間は、都会でのあくせくした生活よりも、ゆっくりと穏やかに時を過ごし、人とのふれあいを大切に生きている方が性に合っていると思います。
世の中は、ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルスの感染などで緊張感が絶えませんが、一日も早く穏やかな日常が戻ってくることを願って止みません。
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