おはようございます。今朝もかなり冷え込みましたが、1月、2月の寒さに比べたらまだまだましなのかもしれません。私は3週間ほど前から、運動不足解消のために早朝浜辺を散歩しています。今朝は6時30分少し前から歩き始めたのですが、この時間帯って5分、10分でだんだんと明るくなり、15分も歩くと完全に陽も差すようになります。当たり前のように寒いのですが、それ以上に明け方の海の風景は格別です。海鳥がいたり、沖には大型貨物船が何隻も航行していたり、明け方の陽ざしが沖にあるいくつもの島を照らしている姿を見ると、寒さも忘れてしまいます。
さて今年もあと半月ほどとなりました。本当に早いものです。特に今年は昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染に右往左往していた状況で、余計に月日が流れるのが早く感じたのかもしれません。
そんな中でお歳暮商戦も佳境に入りましたが、お蔭さまでコロナ禍の中でもお客様からの注文はたくさんいただいているようです。本当にありがたいことだと思っております。
贈り物は日本の伝統的な文化だと思っていますが、年々希薄になってきたと言うか、簡素化になってきたと言うか、寂しく感じてしまいます。贈り物は日頃の感謝の気持ちを伝えるものです。いつも傍にいるような方なら、言葉だけでも伝わるかもしれませんが、なかなかお会いできないお方には、やはり何か心のこもった贈り物が喜ばれると思います。
贈り物をすることは、その分お金がかかります。そのお金を無駄だとか、もったいないと思ってしまうのは何だか寂しいと感じてしまいます。世の中には自分のためにはお金を惜しまずに使うのに、人との繋がりのために使うお金を惜しむ人が多いです。儀礼的になってしまい、心のこもらない贈り物ならしない方がましです。しかし、相手を気遣う気持ち、感謝する気持ちはお届けした商品に込められると思います。
今日は亡くなった父の14回目の命日です。父は不器用な人でしたが、人を大切にすることだけは人一倍心掛けていました。お世話になった人、自分を育ててくださった人にはいつも感謝の気持ちを忘れずにいました。そして心ばかりのものを渡していました。
”心ばかり”とは”心許り”と書きます。またその意味は、気持ちのほんの一部だけを表したものであること、とあります。そう考えると、相手にいろいろな思いを品物に託すことは、やはり日本古来からの美しい文化なのですよね。
日本人の美しい心をいつまでも持ち続けたいものです。
《END》