おはようございます。6月に入って日中の気温も30℃を超えるようになり、マスクが欠かせない日常での暑さ対策も求められるようになりました。
全国的には新型コロナウイルスの感染者の数も落ち着きを見せていますが、そうかといって感染予防への意識を緩めることなど出来ず、新たな日常生活に慣れることが大切です。
さて、弊社ではお中元カタログ「夏の味だより」も完成し、昨日お客様のお手元へ届ける手配をさせていただきました。本日はカタログの冒頭に記している私の挨拶文をここに書かせていただきたいと思います。
ごあいさつ
入梅の候、皆様には健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜りまして、心よりお礼申し上げます。
中国を発端とした“新型コロナウイルスの感染”は瞬く間に世界中へと蔓延しました。当初はここまで感染者が増えるとは誰も予測していなかったと思いますが、この新型コロナウイルスの収束までには、相当な時間と莫大な費用がかかると同時に、社会生活や経済活動にも甚大な影響を及ぼしています。
長期に渡った不安な生活によって、精神的にもかなり疲弊してきており、それまで当たり前のように過ごしていた日常が、今さらながらありがたく思えてなりません。
日本では二十一世紀に入って東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨などの自然災害で多くの人命が失われ、またいまだに多くの被災者の方々が不自由な生活を強いられています。その上今回の新型コロナウイルスが蔓延してしまい、神様はわずか10年足らずの間にたくさんの試練を与えてくれます。
私は、この試練は自分を静かに見つめる良い機会だと思っています。そして自分の置かれている環境、立場をよく考えて、自己中心的な考えにならず、今でも感染防止のために命がけで頑張っている方々への感謝を忘れず、そのうえで今自分は何をすべきか?を問いかけることが大切だと思います。
これまで日本は戦争や自然災害などで何度も甚大な被害をうけてきました。その度に日本人特有の助け合いの精神や辛抱強さ、勤勉さによって乗り越えてきました。こんな時だからこそ、自分より困っている人には手を差し伸べて、みんなで力を合わせることが大切だと思います。そして収束後には、笑顔でいつもの生活をみんなで楽しもうではありませんか。
たとえ自粛が緩和されたとしても、目に見えない新型コロナウイルスへの恐怖や不安はなかなか消えるものでもありません。大切な人のために、自分のために今日を精一杯生きること、その積み重ねがきっと明るい未来を創り出すことになると思います。
零細企業である弊社にとって、新型コロナウイルスによる影響はかなり深刻なものとなりました。経営者としての姿勢、手腕が問われるところです。私はどんな状況に置かれようとも、これまでご愛顧いただいたお客様をより一層大切にして、品質の向上に努めなければならないと思っております。
そして弊社の商品が、皆様にとって心をなごませる一助になることを願うばかりです。
みなさんが頑張っているから私も頑張れます。心穏やかに一日一日を大切にお過ごしください。
末筆になりましたが、時節柄皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
令和二年六月吉日
(株)魚伊山陽路
三代目社長 原田浩太郎
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