今日で5月も終わりです。あと1週間くらいで夏のギフトカタログもお客様のお手元に届く予定です。
お中元商戦がそろそろ始まるわけですが、私は冒頭の「ごあいさつ」の中で、こんなことを述べさせていただきました。
ごあいさつ
入梅の候、皆様には健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜りまして、心よりお礼申し上げます。
私は来月で55歳を迎えます。月日の経つのはなんと早いものでしょうか!今思えば、父の背中を見ながら共に頑張ってきた頃が懐かしく思えます。
私が社長就任当初は、先代が築き上げた実績に安住し、敷かれたレールに乗っかるだけのように思っていたのですが、15年経った今では先代が遺した目に見えないものの偉大さを感じるとともに、自分の力量の無さを痛感しております。
近江商人が言った“三方よし”と言う言葉があります。買って下さったお客様が喜んでくださり、従業員が働き甲斐を感じ、地域社会から認められる、そんな会社でありたいものです。人の手で作り、人の手に渡り、人が食たべる。文字に表せば簡単だけど、人には心、感情があり、誰しも喜びや幸せを感じたいものです。でも自分の幸せばかりを考えてしまうと、いろんな問題が生じてくるのも事実です。
今やコミュニケーションのツールはSNSが主流です。いつでも、どこでも簡単に出来て便利なのですが、反面いろんな弊害もあると思います。顔が見えない相手からの誹謗、中傷などは目にあまるし、憶測だけで人を判断してしまうことの恐ろしさを感じてしまいます。
安直な大衆迎合的な考え、身勝手な自己中心的な考えは時に人を傷付けてしまいます。
人は誰かにお世話になり、助けられながら生きています。日本には昔から「お蔭さま」と言う美しい言葉があります。誰かに優しくすれば、きっと自分にも返ってくるものだと思います。本当のコミュニケーションは、真実の行動や真実の言葉から生まれてくると思います。
さて、瀬戸内は魚じまの季節に終わりを告げ、これから梅雨の雨や夏の太陽が海や山に多くの恵みをもたらすことと思います。弊社では“晴れの国おかやま”の旬の果物や、自社工場で心を込めてお作りした魚伊謹製の水産加工品を多数取り揃えおります。お世話になった方への贈り物として、またご自宅へのお取り寄せとして、是非ともご下命いただければ幸いに存じます。
末筆になりましたが、時節柄皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
2018年6月吉日
(株)魚伊山陽路
三代目社長 原田浩太郎
今月もいろんなことがありました。従業員に決まったお休みを設けるために、”友引”を休日にしてみたり、一番勤務年数が長い従業員が、検査入院のために1週間休んだりと。
どこの事業所も抱えている人材不足、従業員の高齢化は会社にとって死活問題です。その中でいろんな対策が求められています。
今置かれている現状や立場に、不平や不満ばかりを言ったところで何の解決にもなりません。こんな時こそ一人ひとりが何をしなければならないのか、周りとどのように協力し合っていかなければならないのか、そんな事を考えてみる良いチャンスなんだと思います。
私にも言えることなのですが、人の性格はなかなか変わるものではありません。だけど意識の持ち方や受け止め方は本人次第で変わるのではないかと思います。
父の遺した目に見えないものとは、私の想像をはるかに超えたののだったのかもしれません。私としましても、数字や外形などにこだわることなく、社会や人に対して目に見えるものではなくて、心に感じてもらう何かを遺さなければならないのだと思います。
《END》