2021年03月12日
こんにちは。昨日は東北大震災から10年の節目の日でした。死者、行方不明者、震災関連死は2万人以上を数え、今なお仮設住宅での生活を余儀なくされている方も大勢いらっしゃいます。前回述べましたがあれから10年経ったとは言え、被災された方々の心中は体験した者にしかわからないのだと思います。家を流され、家族や友人を失った方々がどのような思いでこの10年間を過ごしてきたかを考えると、我々の今のコロナ禍での不自由な生活など比ではありません。
命からがら生存してから、ゼロからではなくかなりのマイナスから自分の気持ちを強く持ち続けてきた被災者の皆様には本当に頭の下がる思いがします。昨年の夏に非常事態宣言を解除して、やれGO TO EATだの、GO TO TRAVELなどと浮かれていた我々が恥ずかしく思えてなりません。
自ら命を絶つ者も相変わらず多いですが、大概の人は出来ることなら少しでも長生きしたいと思っているはずです。しかしながら予期せぬ自然災害や、病気や事故によって、そんな思いが果たせない人も世の中には大勢いらっしゃるのも事実です。
目の前に起きてしまったことを、現実として受け入れなければならない辛さは、やはり当事者にしかわからないと思います。
何不自由なく生きていることをあたり前に思うのではなく、世の中にはいろんなものを背負って生きている人がいることを、時には考える必要があると思います。人間って、自分に甘くて他人に厳しいところがあります。でも人間には平等に生きていく権利があるのだから、自分のことばかり考えるのではなくて、人の幸せや人が喜ぶことも考えた方が良いのではないでしょうか。
そして、常日頃から何気ない日常に幸せを感じて、自分の命の大切さと共に人の命の大切さも考えながら生きていくことが大切だと思います。
親から授かった大切な命、短くても長くてもとても重いものには違いない。無駄にすることなく、世の為人の為に捧げられたら素敵な人生だと思います。
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2021年03月09日
先日”春の味だより”を送付してから、毎日たくさんのお客様から注文やお問い合わせをいただいております。コロナ禍での不自由な生活にも慣れてきたとは言え、まだまだ先の見えない生活は続くのでしょうね。
弊社では、毎月アンケートにお答えいただいたお客様へ、お礼のお手紙と心ばかりのお品をお届けしています。お礼のお手紙の一部を掲載させていただきます。
2011年3月11日の悪夢のような日から10年の月日が経ちました。10年ひと昔とは言いますが、多くの被災者の方々には10年前の記憶はいまだ鮮明に残っているでしょうし、心の傷もまだ癒されることはないのだと思います。ハード面の復興はそれなりに進捗しているようですが、失ったものの大きさは想像を絶するものであり、これからも物心両面でのサポートは不可欠だと思います。
福島の原発事故はわが国だけではなく、世界的にも大きな問題を提起しました。汚染水処理問題、再生エネルギー問題と、解決までには相当な時間がかかるでしょうが、被災者にこれ以上負担のかからないようにしてもらいたいものです。
3月に入り、日に日に暖かくなりましたね。春の息吹も少しずつ肌で感じることができるようになりました。コロナ禍において、みなさんの生活も一変したことと思いますが、こんな時には瀬戸内の味とかおりをご堪能していただきたく存じます。もうすぐ鳥や昆虫たちも活発に動き回り、草木も花々も鮮やかに色付きます。弊社手作りの珍味や郷土飯を召し上がっていただき、安らぎのひと時をお過ごしいただければと思います。
季節の春は毎年めぐってきますが、被災地にも本当の意味で”春”が一日も早く訪れることを願ってやみません。
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2021年03月03日
こんにちは。今日もぽかぽか陽気で、車内のエアコンも不要なほどで気持ちが良かったです。この時期になると、キャンディーズ世代の私は「春一番」を口ずさみたくなります(*^^*) ”雪が溶けて川になって流れていきます。つくしの子が恥ずかし気に顔を出します。” もう春はそこまで来ていますね!
春は出会いの季節でもあり、別れの季節でもあります。すでに地元の公立高校では1日が卒業式だったみたいですが、この歳になると、卒業式とは無縁なのでそういった別れはないのですが、寂しいことに新しい出会いも少なくなってきました。
新しい出会いは何かと刺激的です。自分の運命を変えるような素敵な出会いかもしれないし、逆に自分の運命を狂わすような出会いかもしれません。今自分の周りにいる人達も、親や兄弟を除けば今日まで何かしらのご縁があって繋がっている人達です。
長い人生の中で、人は必ず誰かに助けられています。よく自分一人の力でここまで頑張ってきたって言う人がいますが、それは大きな間違いです。人の周りには必ず誰かが支えてくれていて、悩んだり、苦しんでいる時にも誰かが手を差し伸べてくれるものです。ひとりの力には限界があるし、私自身も大した能力がないのはわかっているし、やはり精神的に誰かが支えてくれているから、今日まで頑張ることが出来たと思っています。
まだ若い人はこれからいろんな出会いが待っていると思いますが、私くらいの歳になると新たな出会いなどあまり考えられないかもしれません。だから今繋がっている人との関わりを大切にしたいと思っています。
人との出会いとは、ある種運命的なものかもしれません。神様がきっと自分に足りないところを補ってくれる人との出会いを作ってくれるのかもしれません。私はいつもそのように考えるようにしています。これから新たな旅たちをする人にはそこを肝に銘じて、一歩ずつ歩んで行ってもらいたいものです。
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