2020年10月26日
おはようございます。気が付けば今月初めての投稿でした!(*_*;
今月私は、11月上旬にお客様へお届けする「冬の味だより」の原稿に翻弄されておりました。でも毎回こうした原稿を考えている時が一番充実していて、私にとって楽しい時間なのです。
自分の思いばかりを一方的に伝えるのではなく、お客様がどのような想いで贈られるのか、またどのような気持ちで召し上がるのかを想像しながら原稿を書いていると、心がとても無の状態でいられるのを感じます。
人生いろいろって歌がありましたけれど、今年のような新型コロナウイルスの蔓延はまさにそうですね。誰も予期した者などおらず、未知のウイルスとの闘いに人類が翻弄されてしまいました。
こうした状況になると、お国柄とか民族性が顕著に表れるものですね。日本人の美徳でしょうか、マナーとか忍耐とか、助け合いとかが功を奏した感じで、諸外国よりも感染者を抑えることができています。
コロナ禍によって失われたものも多かったでしょうが、得たものもあったと思います。今まで当たり前のように過ごしてきたことが、実は当たり前ではなくて、誰かのお蔭で成り立っていたことがいっぱいあったと思います。それに気付けたことだけでも大きな収穫だと思います。
誰の世話にもならず、今まで生きてきたのは自分の努力の賜物だからって思っている人も、少しはコロナ禍では人の恩義や優しさに触れて意識が変わった人もいるのではないでしょうか。そうあって欲しいと願っております。
コロナ禍になる以前から、世の中にはいろんな苦難と闘っている人はたくさんいます。その人の立場にならないとわからないことも多いかもしれません。他人の事を自分のこととして少しでも考えることができれば、自分の不満ばかりを言う人も減って、周りへの感謝の気持ちも増えることでしょう。
世知辛い世の中に加えて、コロナ禍の世の中。生きづらいし、心も穏やかになれないかもしれない。でもこんな時こそ、ひと息ついて自分のことよりも周りに目を向けて、優しい言葉のひとつでも掛けることができたら、自分ももっと強い人間になれるかもしれない。
《END》