2020年07月31日
こんにちは。昨日やっと岡山も梅雨明けいたしましたが、全国的に新型コロナウイルス第2波の蔓延が及んでおり、再び自粛要請が出るのではないかと心配しています。
国は経済活動を緩めたくはなく、GO TO トラベルを前倒ししてまで行い、一方主要都市や地方ではこれ以上感染者を増やしたくないから自粛要請を出したいばかりで、何ともアクセルとブレーキを同時に踏んでいる今の日本の状況では舵取りが難しいですよね( *´艸`)
さて私は昨日57歳の誕生日を迎えました。SNS上で友人・知人からお祝いのメッセージをいただいて大変嬉しく思っています。
歳と共に月日の経つのは早いもので、私が会社に入って33年、父の後を継ぎ社長に就任してから17年が経ちました。思い起こせばあっという間だったのですが、いろんな出来事があったのも事実です。
1つだけ挙げるとするなら、やはり自宅兼社屋の火災ではないでしょうか。それは1990年、今から30年前の7月18日に起こりました。その日の朝、父と私が応接間でお中元商戦の話をしていたところ、奥の間から祖父の「助けてくれ」と言う声が聞こえたので急いで祖父の部屋を明けると、部屋中が煙と炎に包まれていました。なんとか祖父を部屋から引っ張り出して、その後消防署へ救援を頼みました。
火の勢いは思った以上に早く、結局2時間くらいかかって鎮火しました。自宅兼社屋が炎に包まれて燃え尽きている様を、ただ茫然と見ているだけの光景を昨日のように覚えています。また、たくさんの野次馬には本当に腹立たしく思っていました。
火災の原因は祖父が仏壇に供えたローソクが倒れて、引火してしまったことにあります。起きてしまったことは仕方のないことですが、当時私も若かったものですから、正直言って祖父のことを恨んだこともありました。
結局全焼となってしまい、住まいは借家で当分の間しのぐことになりましたが、幸いにも1階は鉄筋コンクリートであったため、仕事は間もなくすることが出来ました。火災によっていろんなものが焼けてなくなりました。思い出の品々もたくさんあったと思います。でも私の中では物が焼けてなくなったことよりも、父を先頭にたくさんの従業員の方々の頑張りによって会社も繁栄し、築き上げられたものが失われてしまった悲しみの方が強かったです。
当時父の年齢は今の私と同じ57歳でした。今私が当時の父と同じ年齢で、同じように火災が起きたらどんな心境だっただろうかと考えることがあります。30年前と言えばバブル期の後半にあたり、弊社の売り上げも今の2倍以上はありましたし、従業員の数もかなりいました。今の経済状況とはまったく違うわけですが、当時の父の決断の早さとか、行動力には会社の今後を見据えた経営者としての覚悟が感じられました。
今は新型コロナウイルスによって社会生活は一変し、経済活動もままならない状況にあり、売上も前年比を大きく下回っています。こんな中、火災でも起きたなら、それはもう途方に暮れてしまい、立ち直るまでに相当の時間を要すると思います。
本当は経営者たる者、いかなる状況下でも揺るぎない覚悟を持っていないといけないことはわかっているのですが、ここが創業者と二代目の違いなのかわかりませんが、私にはまだまだ足りないものがたくさんあることだけは事実のようです。
毎年7月18日を迎えると当時の火災を思い出すのですが、今年は特に30年の節目の年で、当時の父の年齢と同じ57歳になったことで、しみじみと感慨深く感じるものがありました。私にとって57歳の夏は今だけです。当時の父の心境を今一度想像しながら過ごしたいと思います。
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2020年07月07日
こんにちは。先週末からの大雨により、熊本県・球磨川の氾濫や決壊によってその周辺地域では甚大な被害が発生しています。ここ数年7月に入ってからの歴史的な豪雨が毎年のように発生しています。50年に一度とか、100年に一度の記録的な豪雨の猛威は、テレビで観ている以上に凄まじいものだと思います。
私の妹も熊本県八代市にいるのですが、幸いにも被害はないようで安堵しております。球磨川は日本三大急流のひとつらしいのですが、毎年球磨川でとれた新鮮な鮎をいただいておりましたが、季節の風物詩として楽しみにしておりました。
豪雨の中、一度川が氾濫してしまうとその勢いは想像を絶するものなんだとつくづく思います。ものの5分、10分の間に水位はいっきに上昇してしまい、お年寄りや体の不自由な人が真っ先に犠牲になってしまいます。
ここ数年同じような災害が日本の各地で起きているにもかかわらず、その教訓が活かされていないことが何ともやりきれない気持ちでいっぱいです。
各自治体や町内会で決められた緊急時の避難場所とかハザードマップとかがあるのでしょうが、いざ大きな災害が我が身に迫ってくると、冷静な判断が出来なくなるのかもしれません。
2年前の西日本豪雨では地元の倉敷市・真備町では甚大な被害がありました。私の友人も被災しましたが、川の氾濫による水の勢いはあまりにも早く、着の身着のままで逃げるのが精一杯だったと聞いています。
日本は四方を海に囲まれた島国であり、国土の8割が森林で占められています。そして日本には四季があり、年間を通して四季折々の自然の美しさを堪能することが出来ます。その反面、頻繁に台風も通過し、地震も多く、自然災害も多発します。
森林の伐採や海の埋め立てなどの人為的な自然破壊が、災害の原因になることもあるし、また世界的に産業の発展を優先してきたことが地球の温暖化につながっていることも事実です。
要するに人間と自然がどのようにして上手く共存していくかが大切だと思います。自然への感謝を忘れず、また自然への脅威も忘れてはならないと思います。
人間は古来より自然に寄り添って生きてきて、自然の恵みへの感謝を忘れることはありませんでした。そのことはいくら文明が進歩しようとも、心に刻んで生きていかなければならないと思います。
人間は生活の便利さばかりを追求してしまい、いつのまにか傲慢になってしまい、いろんなものを傷つけたり破壊しても何も感じなくなってしまいました。
一番大切なものは人の命です。命を守るために何をしなければならないのか!?時にはじっと耐えなければならないこともあるでしょう、時には何かを犠牲にしなければならないこともあるでしょう。
自然の猛威は時には人の命を奪い、いろんなものを壊してしまいます。それでも自然を無視して生きてはいけないし、人間も自然界の一員だということを決して忘れてはならないと思います。
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